穀物農家を助ける新たな貯蔵方法

NEW STORAGE

2015年2月10日 || DEBBIE CARLSON

2014年収穫期の穀倉地帯での共通の光景は、豊作で穀物エレベーターや協同組合の貯蔵能力を上回って収穫されて、山積みとなった大豆やトウモロコシだった。
 
豊作は米国の総貯蔵能力を上回る勢いだ。 米国農務省(USDA)によると、米国の総貯蔵能力は130億ブッシェルのみ。一方で、USDAは2月の需給報告によると、2014 - 15年期のトウモロコシと大豆の生産高は180億ブッシェルを上回る見通しで、過去最高となると予想されている。

しかし、農家が農場での穀物保管を拡大する動きがあるため、組合の外に穀物が山積みとなる光景は変わりつつある。

2000年5月以来、USDAは低利融資により農家での貯蔵能力の増強を援助しており、農場での貯蔵能力は9億ブッシェル増加した。2014年には、USDAはこの農場での貯蔵能力拡大の融資プログラムを強化し、生産者が穀物を貯蔵するための恒久的な施設の建設や増設を容易にした。  従来、農家は亜鉛メッキされた鋼製の容器に穀物を保管し、またこれをもとにUSDAも貯蔵量を算出してきた。

だが農家も工夫が必要になってきている。

MaxYield Cooperativeの市場アナリスト Karl Setzer はこう説明する 「保管にかかる費用はブッシェル当たり30セントになる。農家がトウモロコシを5.50ドルまたは6ドルで売却できる時は、保管に30セントを払うことは気にならない。しかしトウモロコシが3.50ドルでしか売却できないとすると、それは別の話だ。」


2014年の収穫期に関心を集めたのは、ポリ繊維材で作られた穀物袋だった。一時的に1万から5万ブッシェルを保存できるもので、詰めると長いチューブのような形状となった。

ネブラスカ州オズモンドでこの製品を開発する Big John Manufacturing社のDaniel Fritz氏によると、この穀物袋を提供して5年目になるが、今年が最も需要が高かったという。


「収穫期の状況には追いつけなかった。十分にすぎるほど生産したつもりであったが、価格低迷で行き場を失った穀物はかなりの量であったのだろう」と彼は語った。

穀物袋は真空封止されて保存され、強く作られているので、たとえ穴が開いても袋が完全に破裂してしまうことはない。穀物は4カ月から6カ月の保管が可能で、農家は収穫期に見られる価格低迷をやり過ごすことが見込めるという。

他の貯蔵方法ある。穀物リングと防水シートにより貯蔵を保護するもので、これは詰めると小さなサーカステントのような形状となる。

Fritz氏によると穀物バンカーも方法のひとつだが、通常これは農家には大きすぎるという。バンカーは通気性を持たせて、乾燥穀物の一時的、または長期的保管に使用可能だ。

Setzer 氏によると貯蔵への工夫にあたり様々な話を聞くという。

「機材を外に駐車し、機器用の小屋を穀物の貯蔵に使っている農家もある」とのことだ。





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