カー・マイニング社:新たなLBMA銀価格設定プロセス

COEUR MINING ON THE NEW LBMA SILVER PRICE (VIDEO)

2015年2月10日|| EVAN PETERSON

LBMA(London Bullion Market Association=ロンドン貴金属市場協会)は昨年8月、世界中で取引される銀のスポット決済価格の設定に関して、その決定プロセスに透明性をさらに高める方法を取り入れた。これは、貴金属市場の近代化を象徴する出来事だった。これによって、少数の銀行が毎日、正午に集って銀のスポット価格を設定するという、いわゆる「銀価格のフィキシング」、という117年間の慣習的プロセスは終わったのである。その代わりに、市場参加者も共有できる、透明性の高い電子プラットフォームを介したプロセスが導入された。

CMEグループとトムソン・ロイター社が日毎のオペレーションを監督するこの電子オークションシステムでは、提示された当初の価格に対して銀市場の取引参加者が注文状況を入力することで、売り買いの注文のサイズを確認することが可能となっている。また、この新しいLBMAのシステムでは、CMEグループが決済価格を計算する電子オークションシステムを、トムソン・ロイター社がその価格の管理と配信を、それぞれ担当している。

ここで決定される決済価格は、生産者や消費者がその日に執行する銀の取引における指標として、活用されることになる。

銀のスポット決済価格がこの新しいシステムに移行したことで、史上には多岐にわたる改善がもたらされているが、米国ベースの銀生産者としては大手のカー・マイニング社は、その恩恵に浴する多くの市場参加者のグループに属している。2014年の銀の年間生産量が1700万オンス超となったカー社は、そのほとんどを世界でも最大級の2つの主要銀山で生産した。1つはボリビアのサン・バルトロメ銀山であり、もう1つはメキシコのパルマレホ銀山である。このインタビューでは、銀価格の設定がより公開された仕組みで行われることがどれほど有意義であるかについて、カー社の財務担当者であり、バイス・プレジデントのコートニー・リン女史に話を聞いている。

「銀価格のフィキシングからLBMA方式への転換は、単に価格決定の透明性を高めただけでなく、そのプロセスにカー社を始めとする業界関係者の ”声” を反映させることを可能にしました。これまで、それは不可能だったのです」、とリン女史は今回のプロセス変更を評価している。

女史が ”声” と言っているのは、文字通り市場参加者の "声" である。以前のフィキシング・システムでは、この値決めプロセスに参加する少数の銀行が電話回線で話し合って価格を決めていた。第三者である市場参加者は、この話し合いの傍聴は許されていたが、話し合いに直接参加することは出来なかった。価格の決定プロセスにおいては、沈黙を守らなければならなかったのである。

これに関して女史は「フィキシングの過程は一般に公開されていたものの、価格決定に至る透明性や明快さと言う意味では、望むべき部分を依然として残していたのです」、としている。

カー社の様な業界大手にとっても、明快な価格決定プロセスは歓迎するべき変化なのである。

その上で女史は「業界全体の意見を反映する価格決定プロセスの活発な参加者として、カー社は新方式に期待しています」、と想いを語っている。さらに、「カー社が事業を展開していく上で、CMEグループやLBMAとのパートナーシップは非常に重要であり、銀の決済価格決定プロセスに参加できることは喜ばしいことだと考えています」としている。

コートニー・リン女史のインタビューはこちらの動画(英語)を、LBMAの銀スポット決済価格についての詳細は、こちらのページをご参照ください。


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