2015年に注目すべき金融テクノロジーの4つのトレンド

FOUR FINANCIAL TECH TRENDS

2015年1月26日 || ARI STUDNITZER

新しい年の初めには、新鮮な意気込みとともに多くの予測が立てられる。これは金融テクノロジーのように発展の目まぐるしい分野では、特に顕著である。2014年には、Hadoopのようなテクノロジーが金融機関に新しい道を切り開いた。2015年の残り11ヶ月では、どのような変化が起こるだろうか?金融業界における今年の新しいトレンドについて、私たちの予測をいくつかご紹介したい。

顧客体験 - 顧客体験は不可欠な要素である。現在は中小企業も世界的なビジネス展開を求めており、テクノロジーが単に「新しい」というだけでは不十分だ。これからは世界水準のデザインと利用者視点を備えたツール、つまりカスタマー・ジャーニーマップのようなツールが必要となる。そして、顧客が24時間アクセスできるように、企業はよりシームレスなサービスを模索するようになるだろう。CMEグループが開発中の新しいポータルサービスは、その一例だ。このサービスが完成すると、私たちの顧客はモバイルを含むあらゆるネットワーク機器を通じて、ひとつのログインで、CMEグループのウェブサービスを利用できるようになる。このポータルは、より堅牢で効率的な通信メカニズムを提供するだけでなく、将来的にはワークフローの改善や効率化といったメリットも生み出すだろう。

セキュリティ -テクノロジーの分野では、より大きな脅威が広がっている。最近明るみになったいくつかの不幸な出来事は、絶え間ない警戒、セキュリティ、そしてコンプライアンスを重視することの必要性を再認識させるものとなった。私たちが最近導入した二要素認証(2FA)は、セキュリティ強化の一例だ。この認証方式は、ユーザーがより安全に私たちのウェブサービスにアクセスすることを可能にしている。いわゆる「ゼロデイ脆弱性」を防ぐ手立ては無いものの、未然に攻撃を防ぐためのセキュリティ対応は2015年の優先事項となり、その先もずっとそうなるだろう。最近では、セキュリティ関連の新しい販売業者や画期的な製品が多く登場しており、セキュリティの問題解決に向けて大きな将来性が見込まれる。暗号化メッセージングアプリのWickr(ウィッカー)は、その一例だ。

デモクラタイゼーション (大衆化) - インフラが整備され、Ducoのようなソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)が普及するなど、クラウドサービスが急拡大している。2015年には、いよいよクラウドの恩恵を誰しもが受けられるようになる。加えて、エンドユーザー向けのツールやサービスも充実してきており、この流れはますます加速するだろう。米国のオプション取引所は、10年前であれば一部の限られた人しか利用できなかったような高機能のオプション分析ツールを顧客に提供している。当グループでは、重要なバリューチェーンとリスク管理の仕組みを維持しながら、CME Directの取引プラットフォームやCME CORE 証拠金ツールなど、以前ならほとんどの人が利用できなかった機能をエンドユーザーに提供している。このように高機能のツールをエンドユーザーに提供する取り組みは、今後より多くの金融テクノロジーで見られるようになるだろう。

データサイエンス - ビッグデータを集めることに多くの企業が四苦八苦してきたが、今後は明らかに、集めたデータの付加価値をどう高めるか、という点に関心が移るだろう。HadoopやApache Sparkなどの新しいテクノロジー、ハードウェア・アクセラレーション、そしてオラクルのアプライアンス製品は、以前なら想像もできなかった分析や自動化を可能にしてくれるが、これは最初のステップに過ぎない。最終的に得られる成果は、市場に関する優れた洞察と、効果的な情報利用にある。また、機械学習アルゴリズムなど、これまでは考えられなかった最新テクノロジーとの融合も期待できる。例えば、Enlitic(エンリティック)は医療診断を改善するために機械学習の最新技術を用いており、とても興味深い。2015年の金融テクノロジーをより良く利用するために、重要で新しい活用例をいくつかご紹介した。これらは、今後覚えておくべきポイントになるだろう。



Related Entries
CMEグループについて

CME Group
CME、CBOT、NYMEX、
COMEXから成り、世界を
先導する多彩な金融市場です。
グローバルおよび地域的経済・
金融に関するブログをお届け
します。CMEグループの日本語サイトはこちらをクリック。

CMEグループのリソース
CMEグループのツイッターで
@CMEGroupJapanをフォローください。
月次アーカイブ
検索
QRコード
QR
OpenMarketsについて
OpenMarketsは、CMEグループが発信するオンラインマガジンです。本ブログは、日本のトレーダー向けに、主に同マガジンから抜粋した記事を翻訳した
ものです。新たな商品紹介、
ケーススタディ、テクノロジー アップデート、今話題のトピックなど、デリバティブ産業への
従事にお役立てください。