インフォグラフィック:先物オプションの目覚ましい成長

INFOGRAPHIC THE REMARKABLE GROWTH OF OPTIONS ON FUTURES

2015年1月14日|| DEREK SAMMANN

2014年10月15日、この日のCMEグループ全体の出来高は3,900万枚を超え、過去最高記録を更新した。このうちオプション取引は約730万枚で、これも過去最高を記録した。

当日は地政学的要因や政治要因が集中したことで市場のボラティリティーが高まり、その基調は第4四半期の大半において持続した。一方でオプションについては、かなり長期間にわたり増加基調をたどっている。以下のインフォグラフィックが示す通り、リスク管理ツールとしてのオプションの目覚ましい成長が目立っている。

options growth

金融危機後、あらゆる資産クラスにおいてオプションが人気を博しており、5年前に約3,000万枚だったオプションの月間出来高は2014年には月間約5,0000万枚に達した。2014年の出来高は 1日平均250万枚を突破した。

ファンダメンタルズが果たした役割りはあるものの、グラフに示された成長を当時のファンダメンタルズだけを背景に説明するのはもはや十分ではない。オプション取引は長期にわたりかなり着実に成長基調を示しており、オプション取引に対する市場参加者の習慣がどのように変化したかについて、哲学的な疑問がわいてくる。

オプションを取引する理由は多数存在する。オプションは権利を付与するが、特定の先物商品を取引する義務はない。したがって、オプションはより少ない証拠金コストで取引を行えて、しかもあらゆる種類の市場のリスクを管理するためのより柔軟な手段でもある。

重要なのは、ここ数年におけるオプションの成長ぶりは、CMEグループの取り扱う市場のあらゆる資産クラスでみられ、農産物から金利まであらゆる商品が着実に伸びていることだ。このトレンドは11月に入っても続き、あらゆる資産クラスの出来高が前年同月比で7%以上増加した。その中でもエネルギーのオプションは、42%増と伸びが目立つ。

代替手段の拡大
オプションは、かなり前からこれらのあらゆる市場で機能しており、当初から、柔軟性が高くより少ない証拠金で取引できるというメリットが存在している。変化したのは、オプションのツールキットのサイズとそのアクセスのしやすさである。

最も顕著なのは、週間オプションの人気であり、これはより短い期間が対象で標準的なオプションの代替となる。週間オプションの存在により、ユーザーは特定の経済イベント前後に伴うリスクに絞り込み、より精緻にリスクを管理できるようになっている。たとえば、毎月発表される雇用統計の発表では、発表日の金曜日にE-mini S&P 500先物の週間オプションの売買高が急増する場合が多い。全般的にボラティリティの高い最近の環境では、あらゆる資産クラスの週間オプションの利用が拡大する一方である。エネルギと通貨の週間オプションの出来高は、11月に過去最高を記録した。

電子化
トレーダーにとって、おそらく電子取引の役割の大幅な拡大ほど、オプションに対する見方を変えたものはないだろう。オプションはここ数年前までは、様々な複雑な戦略が伴うゆえに、取引所ピットで主に取引されていた。利用可能なトレーディング技術では単に、オプション取引のスプレッドのようなものが取引できなかった。そうした環境が変化したのだ。CMEグループのオプションの月間出来高に占める電子取引の割合は、2014年に初めて50%を超え、11月にはスクリーン上でのオプション取引が過去最高の54%を記録した。家畜のような一部の市場については、電子取引の割合は80%にも達している。

電子取引プラットフォームであるCME Globexにクォート要求(RFQ)機能が組み込まれるなど、オプションの電子取引の技術は進化を遂げている。RFQの利用により、スプレッド取引などのより複雑なオプション戦略を行え、コンピュータ画面で世界中の市場参加者とまさに取引ができる。RFQを送信すると、CME Globex上で取引可能な固有の銘柄として示され、市場参加者に(ピットで市場に呼び値を叫ぶブローカーのように)買値と売値の呼び値の提示が求めることができる。RFQを送信しても、それで取引をする義務はない。

このため、過去に先物の電子取引のみしか行っていなかった人やマーケットから全く遠ざかっていた人にとって、オプション取引が実用的なリスク管理ツールとなった。アクセスの容易さに加えて、オプション取引は画面で約定した注文を見ることができるという高い透明性ももたらした。11月の月間データでは、金属のオプション(金、銀、銅)は、RFQの使用でとりわけ力強い伸びを示した。

INFOGRAPHIC graph

すでに述べてきたように、オプションにとっての全く新しい世界である。オプションは、ここで取り上げてきたようなボラティリティの高まる時期には特に有効に機能する。だが、ボラティリティが後退した時でも、より多くの市場参加者を利用する新たな電子戦略によって、オプションの成長はデリバティブ市場で定着するかもしれない。



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