サイバーセキュリティを市場のシステミック・リスクに

system risk cyber security panel

2014年11月19日 || EVAN PETERSON

金融システムのシステミック・リスクに関する討論は、司会者であるフィナンシャル・タイムズ紙のジリアン・テット氏の質問で始まった:金融危機前に比べて、今の金融業界は安全なのか?

テット氏の質問に答えるのは、学界および官・民セクターを代表する3人のパネリストだ。マサチューセッツ工科大学(MIT)金融工学研究室のディレクターであるアンドリュー・ロー(Andrew Lo)氏は、包括的金融リスクの基準がないことを理由に、意見を述べるのは時期尚早であるとした。

シタデルのジャミル・ナザラリ氏は、デリバティブ取引の店頭清算はすでに実行されているため、金融システムは安全になっていると述べ、ケビン・ウォーシュ元連邦制度理事は、マクロ・プルーデントな取り締まりを重視することに懸念を示した。

議題から離れたある問題について、パネリストは同じ方向性を示した:金融会社のサイバーセキュリティについてである。

「清算機関に問題があるとすれば、今後数年はおそらくサイバーセキュリティという形で現れるでしょう」とロー氏は述べる。

シタデルでは相当な資源を投入しこうした脅威を抑制している、とナザラリ氏。

「我々は非常に貴重な知的財産を保有しており、財産保護のためにはいかなる手段にも支出を惜しみません」としている。ウォーシュ氏はこの課題に別の切り口を提示する。

「サイバーセキュリティに関しては、2タイプの企業が存在します。ハッキングされたことがありそれに気づいている企業と、ハッキングされたがそれに気づいていない企業です」とウォーシュ氏。「これは、リスク軽減の分野に入る別の問題です」

グローバル・フィナンシャル・リーダーシップ会議(GFLC)でこの問題を取り上げるのは、少なくとも2回目である。昨年の会議では、トム・リッジ元国土安全保障省長官やパトリック・フィッツジェラルド元連邦検事といった専門家が、この問題はさまざまな業種で企業にどのように影響するのかについて議論した。昨年の会議の記事を読むにはここをクリック

この討論会の模様は、このビデオで。



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