ユーロ圏 「失われた10年」とゴードン・ブラウンの意見

en pm gordon brown

2014年11月3日|| EVAN PETERSON

2014年のグローバル金融リーダーシップ会議(GFLC)はフロリダ州ナプレスで11月17日より始まる。今年のイベントに先立って、GFLCに過去に登場したスピーカーとのインタビューを特集する。ゴードン・ブラウンは、2013年のGFLCでプレゼンテーションを行った。

この秋のスコットランド独立の是非を問う国民投票の期間中、英国の前首相で現在労働党議員であるゴードン・ブラウンほど、スコットランドが英国に留まるよう声高く主張した者はおそらくいなかっただろう。英国が誇る独自の伝統により共通の社会的権利と経済的権利が認められ、これがスコットランドを含む英連合をより強くしてきた、と同氏は主張する

この立場は、ブラウン氏が首相の座を退いた2010年以降、同氏が最も公に口にしてきた政治スタンスであったかもしれない。しかし2008年に始まった世界金融危機の時代の英国のリーダーとして、ブラウン氏は、何が当時のユーロ圏の問題を引き起こし、また何がEUで高失業率と低成長が続く原因となっているのかについて、独自の視点を持っている。EUの総国内総生産は、金融危機開始以降この5年間ほぼ0成長となっている。失業率は現在11.5%だが、ブラウン氏はインタビューの中で、これこそがEUが抱える最も大きな問題の1つであるという。

「失業率が速やかに低下するとはとうてい考えられず、そのためユーロ圏には膨大な遊休設備があり、マイナス成長が続いています。これがとりわけ生活水準を引き下げ、若年層の失業率を押しあげているのです」「我々が抱えているのは主要な社会問題であり、同時にその結果としての経済問題なのです」と同氏は言う。

低成長が長引くことで、GDP成長率は過去7年間のうち5年間も1%以下に低迷しており、これがもたらす長期的な影響に対する懸念が浮上していると、同氏は指摘する。

「私は、景気後退から回復しようと考える際に、ユーロ圏がいわゆる低成長により失われた10年に放置したままであることを、基本的に忘れがちだと考えています。」

成長と失業率の問題以外にも、ユーロは現在対米ドルで1.25近くで取引されているが、これは2年ぶりの低水準で、また欧州中央銀行(ECB)は金利を史上最低の0.05%に設定している。ECBは11月6日に会合を開き、今後の金利政策について決定を下す予定である。短期的なことに集中しつつ、ユーロ圏強化のための動きは、全ての長期的な視点を持つべきだと同氏は主張する。

「私は現在、経済にとっての長期的な可能性は何かということに極めて興味を持っています」「欧州各国は全て、将来に向けた長期的な戦略を持っていることを示すよう圧力を受けているのです」と同氏は語った。



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