CME外国為替取引について知っておくべき5つの事柄

2013年7月25日 || DEREK SAMMANN
過去40年間、地理的、政治的な境界を超えた自由貿易を促進するために、幾つかの要因が結集されてきた。関税や資本流出入規制、地元企業の助成金交付の削減や削除といった政治的な自由貿易促進の前進、と同時に、海上輸送のための商品のコンテナ化により促進された運輸コストの削減や、インターネットの出現により導かれた先進的なテレコミュニケーションなどを含む技術的な進歩などである。
今日では、企業はしばしば自国以外の国々で業務を遂行し、その過程で、自国通貨とは異なる通貨建てによって収入を得たり、債務を負うことがある。その過程で、企業は予測不可能であり反対方向に変動する外国為替レートというリスクに、より多くさらされることになりつつある。こうした不確定な状態は、流動性キャッシュフォロー管理や、将来のビジネスの発展あるいは競合する市場環境の中で成功することを難しくする可能性がある。ビジネスが、変動する為替リスクにより多くさらされるようになる時、CMEグループのような中心的市場を利用することが、リスクを管理するためのより大きな手助けになる可能性もある。拡大するCMEのFXビジネスについて、あなたが知っておく必要があると私たちが考える5つの事柄をご紹介する。
1.私たちは、世界最大の規制されたFX市場である
1日1270億ドルを超える流動性をもつCMEグループは、世界最大の規制されたFX市場である。CMEは、国際的な60の先物と31のオプションの品揃えを持ち、受渡しの無い先渡し取引(NDFs)や26の差金決済先渡し取引を含む幾つかの店頭デリバティブの清算も行っている。そして今年、取引高もしくは取組高の新記録を更新したのが、2013年第2四半期に26回、そして6月だけで15回あり、2013年第2四半期の一日平均取引高は104万2084枚であった。
2.私たちのオプション取引は今、ほぼすべてが電子取引である
先物オプションは、電子的成長と強い実績を見せ続けている。広範囲に及ぶ先物オプションの品揃えは、単純な取引から複雑な取引まで、あなたが目標を達成するのに必要な流動性や柔軟性、そして市場の奥行の深さをCMEグループの取引所が提供することを可能にしている。CMEでのFX先物オプションは、6月のすべてのオプションの電子取引の86%を占め、成長し続けている。
3.私たちは、もうすぐスタートするヨーロッパ市場で、新しいFX先物を拡大する
商品開発、流動性、財務上の確実性が、CMEグループが世界クラスのデリバティブ市場を構築してきた3本の柱である。ロンドンが、FX取引の第一の金融市場であることから、今年後半、CMEグループは国際的FX商品(FX取引高の30%ほどはヨーロッパとアジアからのものとなっている)を揃えて、現在承認待ちの私たちの新しい取引所、CME Europeに上場する計画である。

参照記事: Why London? Our Choice Was Clear
4.私たちは、最も長く運営されているFXマーケットの一つである
CMEがFX先物とオプションを提供したのは、第二次世界大戦後、世界の為替レートの固定化を定めていたブレトンウッズ体制が崩壊した1972年に遡る。昨年、私たちはFX先物の40周年を祝い、通貨先物はヘッジ手段として、今日、かつてないほど重要なものになっている。

参照記事:Nearing Middle Age, FX Futures Show No Sign
of Slowing Down
5.私たちは、完全な透明性と匿名性があるマーケットである
公開され、公正かつ匿名性があるCMEグループの取引環境は、あなたがAAA銀行であれ、企業あるいは活発な個人トレーダーであれ、市場および価格情報への平等なアクセスを提供している。完全な相場表がすべての顧客に閲覧可能であり、すべての参加者に関する取引コストとフィーもすべて開示されている。
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