農業への若者の取り込み策

HOW TO GET MORE YOUTH INVOLVED IN AGRICULTURE

2014年8月12日 || EVAN PETERSON

ステート・フェア(米国の州毎に開催される農産物の品評会)のシーズンとなり、初めての人も含めて、多種多様の経歴や生い立ちを持つ人々が、今後数週間に農業と真近に接する機会を得ることになる。こうしたフェアは単に家畜を展示するだけのイベントではなく、若者にとっては農業に関する教育的な経験を得る機会でもある。 実際、2050年までには世界の食料需要が倍増すると予想されるなか、 米国の農業はこのニーズを満たすための進化を遂げようとしているのである。

最近のスプリングフィールド(イリノイ州)ステート・ジャーナル・レジスターで、CMEグループのテリー・ダフィー経営執行役会長兼社長は、世界が直面する主要な課題の1つであるこの問題に立ち向かう若者は、それを好機とすることが出来ると強調した。そして、急増する世界の食料需要を満たすため、農業従事者により多くの若者の参入が必要であることを説明して:

『この課題を巡る議論の多くは、効率と生産性の向上を実現するための農法など、「いかにして」に関することであり、「誰が」に関する視点が欠けている』

『農場や牧場の仕事に従事する人たちの平均年齢は現在、55.9歳に達している。より多くの新しく優秀な人材を取り入れ、農業従事者層を若返らせることが喫緊の課題なのである。一方、帰農する若者は、より進化したツールやリソースを使いこなすために専門的なスキルや明敏なビジネス感覚が求められ、先代たちに比べて高いリスクに直面することを余儀なくされる。』

さらに、米国の食品会社は、世界各地への製品輸送に関するロジスティック、安全性、イノベーションに後れをとらないように取り組んでいる。したがって、そうしたスキルを持つ人材への需要が高い。 来年には、 米国の農業従事者全体の46%が博士号、そして27%が修士号を取得している人たちで占められると予想されている。

また、ダフィー経営執行役会長兼社長の指摘にあるように、農場や牧畜に従事する人たちのグループは高齢化が指摘されるセグメントに属している。 米国農務省(USDA)が発表した2012年農業センサス(下のチャート)は、長年にわたる若年世代の農業への参入減少が、このセグメントの労働人口に及ぼした影響を明白になっている。 一方、高齢化という視点を超越して考えれば、このチャートは、労働人口の中で大きな世代交代が発生するタイミングが近いことを表している、ともいえる。

YOUTH graph

アイオワ州のフェアで、ダフィー経営執行役会長兼社長はFox Businessからこの件に関するインタビューを受けた(映像省略)。農業が直面する将来の課題への取り組みに焦点を当てた業界リーダーの団体であるCMEグループの農業市場諮問委員会(Agricultural Markets Advisory Council)との会合のため、同氏はこのフェアを訪れていた。同氏はまた、このフェアに参加していたコモディティ・カーニバルにも立ち寄った。このカーニバルは、4Hクラブ(農業青年クラブ)を通じてCMEグループがデザインした農業に関する教育を目的とした展示ブースである。

ダフィー経営執行役会長兼社長が強調したように、米国農業に関する将来的な課題は、画期的でインパクトがある何かをしたいというミレニアム世代独特の野心に呼応するものであり、フェアなどのイベントは、米国農業の課題解消のためにこの世代の若者が果たす役割の重要性を明示する機会なのである。

こうしたフェアの出展者には、有意義なインパクトを社会に与えたいと考えている若い世代に対して、エキサイティングで報いのある農業というプロフェッションを判り易く伝える、という挑戦を真正面から受け止めてほしい。難題に聞こえるかもしれないが、その価値は十分にある。これは、 世界の未来を賭した挑戦なのである。





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