FX取引は先物の時代に突入

FX TRADING IS SET TO SHIFT TO FUTURES

2014年1月24日 || EVAN PETERSON

FX(外国為替)先物が誕生してすでに40年以上が経過した。国際金融市場(IMM)から始まったFX先物は、従来の通貨の評価方法と取引方法を一変させた。以降、特定の市場参加者――主として金融市場のユーザーだったが――が属するいくつかのセクターでは、FXを取引するために、スワップや受渡を伴わないフォワード取引(NDF)、オプション取引に注目することとなった。しかしGreenwich Associates社の最新の調査によると、われわれはそう遠くない将来に、そうした市場からFX先物への “大移動(ヘビー・シフト)” を目の当たりにするかも知れないという。

調査の内容に関連して、Markets Mediaがシフトの理由を解説している:

「FXスワップとフォワード取引は、他のアセットクラスのデリバティブ取引に義務付けられている取引および清算に関する規制の対象外とされています。しかし取引申告義務やanti-evasion authority(スワップ取引を規制するドッドーフランク法Title Ⅶに関連する脱法行為を監督する権限)、行為規制、バーゼル条約Ⅲの資本金規制には依然として縛られています。こうした規制の影響でFXスワップとフォワード取引の一部は先物市場へのシフトを加速させているのです。

NDFとFXオプションは取引および清算の規制対象であると同時に、証拠金率の高さが手伝い、やはりユーザーが取引の一部を先物に振り向けようとしています。 いったん取引上の制約ができてしまえば、取引コストは上昇するほかありません。 Greenwich Associates社のデータを見れば、すでに脱NDSのトレンドが始まっているのは明らかです。2010年には全投資会社の半数以上がNDFを取引していましたが、2012年末にはわずか35%にまで落ち込んでいます。そしてその撤退の主役がヘッジファンドです」

2013年、CMEグループのFX先物は好調を維持し、1日平均出来高は1,010億ドル(830,000枚)と、2012年に比べて若干増加している。しかしGreenwich Associates社の調査によれば、店頭FXからFX先物へわずかでもシフトがあれば、ゆくゆくは大きな波になる可能性があるとしている。同調査に関するプレスリリース「FXデリバティブの先物取引化」(著:Kevin McPartland)は、店頭FXからFX先物へ5%のシフトがあれば、FX先物の出来高は50%以上増えると予想する。

McPartlandは自身のブログで予測の理由を説明すると同時に、それを裏付ける多数の証拠を示している:

「FXトレーダーとポートフォリオ・マネージャーを対象とした1,700件を上回るインタビューを通じて集めたデータ、そして規制環境に関する分析に基づき、われわれは、従前の双務契約に基づくFXデリバティブに代わってFX先物に対する需要が格段に増しているという明らかなトレンドを発見しました。この需要増は、想定元本ベースで出来高増大の大きな原動力となり続けるでしょう。ただし、世界的な影響力をもつほどの、新しい規制環境の変化が生じ、それに伴いFX先物を取り巻く経済が変われば、投資家はさらにコストの低い別の取引手段を探すことになるでしょう」

より好ましい規制環境のもとで、FX市場の参加者が取引可能な通貨が増えることによって、FX先物へのシフトはより加速する。CMEグループのFXプロダクト部、シニア・マネージング・ダイレクターのDerek Sammannは、CME先物市場はいまがその時だと指摘している。




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