今、ダウ先物が重要なのはナゼか?

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2016年5月26日 || Richard Co

1896年に登場し、今年で120年を迎えたダウ工業株指数は、その後に証券市場で隆盛となる指数化の動きの先駆的プロダクトである。指数化することで、証券市場のダイナミックな動きを集約するという考えは、自然災害や政治的、経済的など、数々の出来事との遭遇を経て、歴史の試練に耐えてきたのである。加えてこの間、金融市場が複雑さを加速させてきたのも事実である。その上で、市場がダウ指数に寄せる信頼感は、以前にも増して強くなっている。世界中で、ダウ指数は米国株式市場と同義であり、この指数の構成銘柄に採用されることは、その企業が米国経済に確固とした存在感を持っていることの証しでもあり、名誉なこととされている。

また、ダウ指数に連動した金融商品は、グローバルな金融市場に数多く存在する。CMEグループがダウ先物を上場したのは19年前であり、その9年後には、電子取引市場に同先物のE-miniが上場を果たしている。さらに、この商品の市場流動性は、他に類を見ない高水準でもある。2016年には、日中取引の売買想定額が161億ドルに達している。これは、主要証券取引所に上場されている採用銘柄の取引金額のおよそ220%に相当する。PCのマウスをクリックするだけで、株価指数を介し、取引参加者はこの高水準の市場流動性にアクセスすることが出来るのである。

実際、E-miniダウ先物は、金融市場に不可欠なプロダクトの1つとなっている。ダウ指数を原資産とするこうした先物やオプションでのヘッジを前提に、例えば投資銀行は、この指数にリンクした仕組み商品の販売を可能にしている。マーケット・メーカー(値付け業者)や自己取引をする会社などでは、該当証券が取引されている現物市場とこの先物の間で、裁定取引が活用されている。さらに、この先物を使って建玉を増減させることで、簡単に、しかも微細に、リスクを調整することが出来るのである。E-miniダウ指数先物における場外取引のメカニズムや、最近、取引が開始された終値基準取引(BTIC)などは、金融資本に対するストレスの軽減に貢献する追加的なプロセスでもある。

120年を経て、ダウ指数はこれまで以上に魅力的なプロダクトなのである。E-mini先物は、その重要な一例に過ぎない。ここからの金融市場の発展がどんなものであろうと、CMEグループとダウ工業株平均は進化を続け、米国経済と金融市場における変化を反映する器であり続けるだろう。


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